小学校の入学式も間近。書店に行ってみると、たくさんの「小学1年生」向けの本が並んでいました。
その中で1冊の本が目に入りました。とても気になって手に取ってみました。
それが「しょうがっこうがだいすき」です。
しょうがっこうがだいすき
作:うい
絵:えがしらみちこ
出版社: GAKKEN 2018年
小学2年生が新1年生に送る16のアドバイス
実はこの本の作者は小学2年生の「うい」さんなのです。
小学2年生のせんぱいから、これから小学生になるみんなに向けて、小学校生活をもっともっと楽しく過ごすための16のアドバイスが、書かれています。
たとえば
・ゆうきを だして、おともだちに こえを かけてみよう。
・さけばないように れんしゅうしよう。
・むずかしいとおもうことは、れんしゅうしよう。
・せんせいには「きんちょうしていること」をつたえてみよう。
・おとうさんおかあさんに、がっこうのはなしをしよう。
など。
内容の一部をご紹介すると
ゆうきを だして おともだちに こえをかけてみよう
ゆうきをだすと、ともだちが ふえるよ
おともだちが ふえると、しょうがっこうが もっと たのしくなるよ。
たのしい きもちを、だいじに して。
さいしょは ちょっと ゆうきが いるよね。
でも、みんな おんなじだよ。
とくに、しゃべりにくいこも いる。
そんなこは、かなしくなってるかも しれないよ。
だから、じぶんから こえを かけて あげる。
じぶんが しゃべりにくいなあと おもっているこは、
あいてだって しゃべりにくいって、おもっているよ。
小学生の目線、言葉で、これから小学校に入る子どもたちに向けたメッセージですね。
「とくに しゃべりにくいこ」は、あいてもしゃべりにくいっておもっている。だから、ゆうきをだして、こえをかけてあげよう!
すばらしいアドバイスですね。
大人から言われるのでなくて、せんぱいのおねえさんからこんなアドバイスをもらったら、新一年生も「そうなんだ!」と、すなおに気づくことができるのではないでしょうか?
「うい」さんってどんな人?
秋元ういさんは愛知県の小学生。
父の祥治さんが著書『20代に伝えたい50のこと』(ダイヤモンド社)を発行したことが、この本の生まれるきっかけになったそうです。祥治さんは「20代のころの自分にアドバイスするような気持ちで」本を執筆しました。
当時小学1年生のういさんは、自宅や書店に並ぶ父の本のタイトルや、取材に応じる父の姿を見ていました。
そして、ある日、「私も書きたい!」と言って、「私が書くんだったら、こういう本かな」と構想を語り、家族を驚かせたそうです。
そのアイデアとは、「小学校のことを入学前の子に教える本」。自分の経験を下の世代に伝える父の姿から、大きな影響を受けたようです。
ういさんは、保育園児や幼稚園児に向けて「小学校に上がったらこんな風にしたらいいんじゃない?」というメッセージをノートに書き始めました。時々母の舞さんのアドバイスを受けながらも、半年かけて原稿が完成しました。
こうして「しょうがくせいまでに、やるといいこと。」として6項目、「しょうがくせいになったら、やるといいこと。」として10項目の手書き原稿が完成したそうです。
100部限定で自費出版されていたものが、あっという間にネットで広がり、GAKKENから出版されることになったのです。
ういさんの名前は「We」から命名されているそうです。そこには「I(私)とYou(あなた)が別ではなくて、あなたのことも私のことだと思える子になってほしい」という父の祥治さんの思いが込められているとのことです。
さらに、2022年にはトランスジェンダーのことをテーマにした「みんなえがおになれますよう」を出版しました。
みんな えがおになれますように ~ちがうって すてきなこと~
作:うい
絵:早川世詩男
監修:松中権
対象年齢:小学生(2年生以上)
発行所:(株)学研プラス
LGBTQ+、多様性についての絵本です。
一般の方、オードリー・タンさん、杉山文野さん、ロバート キャンベルさんにインタビューした内容を、わかりやすくまとめ、絵本化した内容となっています。
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(広報担当 Y.N)
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