利用者はベビーシッターを選ぶときに、何を重視するのでしょうか？
公益社団法人全国保育サービス協会の調査結果から、調べてみました。
１ 事業者に関して
１ 信頼できる事業者である ７８．０％
２ 地方自治体の助成対象の認可事業者である ４１．８％
３ 内閣府（現在は子ども家庭庁）ベビーシッター派遣事業の割引券取扱い事業者である。 ３４．８％
４ 全国保育サービス協会の会員事業者である。 ２８．４％
※利用者として、ベビーシッターの所属する事業者が「信頼できる事業者」であるかどうかということを最も重視するという結果が出ました。
以下については、比較的重視する利用者の割合が低いと言えます。
５ コーディネーターがいる １９．９％
６ 大きな会社である １８．４％
７ よく名前を聞く会社である １２．８％
８ 自分が勤務する会社が法人契約を結んでいる ９．２％
２ 利用者からの信頼を得るために必要な事業者の取り組み
「信頼できる事業者」であるために、事業者側は、次のような取り組みが必要であると答えています。
１ 利用者からの問い合わせ、要望、苦情などへの丁寧な対応 ９７．３％
２ 保育者の資質向上 ８９．２％
３ 保育者からの相談への助言、指導 ７８．４％
４ 事業者と保育者との定期的面談 ５４．１％
５ 利用者、保育者双方からの利用後の報告や評価の突合せ ４５．９％
※利用者が事業者に求めるものと、事業者が信頼を得るために取り組んでいることの関連性はどうなのでしょうか？
ほぼすべての事業者が、利用者への丁寧な対応をすることが必要だと考えています。
さらに、研修などを通じて保育者の資質向上に努めています。
事業者は、これらの取り組みを通じて、利用者の信頼を得る努力を行っていると言えるでしょう。
さらに、保育者から事業者に相談があった場合、助言、指導を行うことや定期的面談を行う必要性を感じ、利用者からの評価、保育者からの報告を突き合わせて検討するということも大切であると考えています。
３ 保育者に求めるもの
１ 保育者の人柄 ７８．０％
２ 保育者の経験 ５９．６％
３ 保育者としての資質 ４６．１％
４ 子どもが慣れた保育者である ４４．７％
５ 保育者の資格 ３６．２％
※一対一で保育をするベビーシッターに求めるものはまずその人柄であることがわかります。これは、不安が解消された要因に挙げられた「子どもが喜ぶ、楽しそうにする」「一生懸命保育する」保育者像と重なると言えます。
「保育者の年齢層」についてはわずか５％だったことから、利用者は「若い保育者がよい」「年配がよい」というような年齢層にはあまりこだわっていないことがわかりました。
４ 利用上の手続きに関して
１ 割引券や助成の対象となっている ５６．０％
２ 直前の依頼に対応できる ３９．０％
３ 保育料金の仕組みがわかりやすい ３９．０％
４ 保育者が指名できる ３６．９％
５ 担当保育者がスピーディに決まる ３５．５％
６ 保育料金がリーズナブルである ３４．８％
※最も高い比率で上げられたものが「割引券、助成の対象」であるという要件でした。これは一定の条件を満たした信頼できる事業者であるということにも結び付きます。
その他の要件については、利用者が求める要件は様々であり、必ずしも利用料金がリーズナブルである、ということだけではなく個々の利用者のニーズに応えられる事業者が選ばれるのだということが読み取れました。
（出典：令和4年度実態調査報告書 BABY SITTER NOW 2023 公益法人 全国保育サービス協会）
２回の調査結果から、利用者が安心し、信頼できるベビーシッターを提供できる会社になるために、何よりも「保育者の資質向上」に努めることが大切なのではないかと思いました。さらに、それぞれの利用者のニーズに沿ったサービスが提供できる努力も続けていく必要があるということに気づきました。 （広報担当 Y.N）
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