2022年の出生数 80万人を割る 

03-02-2023

去年生まれた子どもの数は速報値で79万9000人余りと国の統計開始以来、初めて80万人を下回り、過去最少を更新したことが厚生労働省のまとめで分かりました。

過去最少の出生数


厚生労働省によると去年1年間に生まれた子どもの数は外国人なども含めた速報値で79万9728人ということです。
おととしより4万3169人、率にして5.1%減少し、なんと1899年に統計を取り始めて以降、初めて80万人を下回り過去最少を更新しました。
国立社会保障・人口問題研究所が2017年に公表した予測では日本人の子どもの出生数が80万人を下回るのは2030年となっていて少子化が想定を上回るペースで進んでいます。
さらに出生数が減少するのは7年連続で、今後も減少傾向が進んでいくことが予想されます。

出生数が最も多かったのは?


統計のある1899年以降、出生数が最も多かったのが1947~49年です。年260万人台が3年間続き、戦後の第1次ベビーブームとなりました。いわゆる「団塊の世代」です。ここの出生数は昨年の3倍以上にあたります。
第2次ベビーブームは、1971~74年生まれで「団塊ジュニア世代」と呼ばれています。団塊ジュニア世代は晩婚・晩産の傾向にあり、2015年まで出生数100万人台を維持する要因になってきました。

減っていく人口

一方、去年1年間に死亡した人は速報値で158万2033人で、おととしより12万9744人増えて過去最多となりました。
厚生労働省は出生数の減少について「結婚や出産、子育ての希望実現を阻むさまざまな要因が複雑に絡み合っているとみられる。社会や経済の基盤が大きく変わる危機とも言え、関係省庁と連携しながら対策に取り組んでいきたい」としています。

私たちに何ができるのか

まずは、身近に何ができるのかを考えてみる必要があると思います。
経済的援助? 子育て支援のさらなる充実? 仕事と子育ての両立支援のさらなる拡大? 不妊治療や卵子凍結などの問題? 様々な施策が模索されていくことでしょう。
しかし、自分の周りに目を向けたときに、今の中学生、高校生が将来子どもを産み育てることにどのくらい意識を向けているのだろうか? とふと思います。中高生が赤ちゃんや子どもについて学び、直接触れ合う機会を創り出さない限り、赤ちゃんや子どもへの理解や関心は生まれないのではないかと危惧しています。
多様化が進み、人生の選択肢が増えた今、当たり前に結婚し、家庭を持ち、子どもを産み育てた時代は過去のものとなった気がします。

私たちは何を目指すのか

単に子どもが増えればよい、とは思いません。生まれてきた子どもが愛情豊かに幸せに育まれていかなければなりません。
男子も女性も、子どもを育てることが最も重要な自己実現の一つになる社会、を目指すことが必要なのではないでしょうか。それほど、子どもを育てることは、自分自身を成長させ、色々なことに気づかせてもらえる素晴らしい体験です。
そして、温かい子育て支援があってこそ、あるいは温かい子育て支援にかかわってこそ、そんな社会が実現できるのではないかと強く思います。

(広報担当:Yasuko)




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