子どもを預けること 【俵万智さん「たんぽぽの日々」より】

09-08-2022

「子どもを預けること」に対して揺れ動く俵万智さんの思いがつづられています。「物書き」という在宅ワークは、確かに、専業主婦でもなく外に出て働くわけでもなく、中途半端な立場なのかもしれません。

子を預けもの書く我の指先に 枯葉のような音が生まれる

専業主婦なら、子どもを預けるのは、ごく限られた時間だろう。外で働く母親なら保育園の世話になるのが一般的だ。そのどちらでもない自分は、つねに中途半端だった。それゆえ、「子どもを預ける」ということに関しては、試行錯誤もしたし、葛藤もしてきたように思う。

今自分がやっていることは、ほんとうに子どもを預けてまでしなくてはならないことなのだろうか

物書きの場合、生活のためにする仕事のほかに、さほどお金にはならなくても、自分がしたくてする仕事がある。その線引きも、実は、すごくはっきりしているわけではない。また、家でできる仕事ではあるが、何時間机の前に座っていれば、必ず何枚書ける、というものでもない。
・・・・とまあ、他にもいろいろ特殊な事情があるのだが、それらがどういうふうに心に作用してくるかというと「今自分がやっていることは、ほんとうに子どもを預けてまでしなくてはならないことなのだろうか」という問いかけだ。それが、常につきまとってくる。
もちろん、仕事に復帰しようという人なら、一度は心に生まれる問いかけではあろう。が、ひとたび決心してしまえば、ある程度気持ちの整理はつくのではないかと思う。
それが、家でできる自由業となると細かい仕事を一つ受けるたびに、この問いかけに悩まされる。そのうえシッターさんに来てもらうとなると、その時間に自分が稼いでいるぶんよりも、支払うほうが多くなったりもする。なにやってるんだろ、と思わなくもない。


専業主婦の友人と外で働く友人・・・

「それでも大手をふって自分の時間を確保できるんだから、うらやましいわよ」と専業主婦の友人は言う。「私たちが、『自分の時間』のために子どもを預けるときのうしろめたさったらないわよ~」とも。
「自分の気持ち次第で、時には子どもとの時間を優先させることもできるんでしょ。そういうのを贅沢な悩みっていうのよ!」と、外で働く友人は手厳しい。
確かにそうなのだが、その「自分の気持ち次第」というのが、一回ごとに大変なんだけど・・・と、思いはぐるぐる回るばかりだ。

出典 俵万智の子育て歌集「たんぽぽの日々」 小学館

「今自分がやっていることは、ほんとうに子どもを預けてまでしなくてはならないことなのだろうか」くるくる回る枯葉のような思いが、俵万智さんの物書く指先に伝わってきたのかもしれません。様々な働き方がある今、俵万智さんの思いに共感する方もいらっしゃることでしょう。(広報担当Y.N)

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