発達障害のあるAくんとベビー&キッズシッター N.Fさんとのユニークな空想のごっこ遊びの様子です。「電車をいつまでも見ていたい。」と強く願うAくんが、空想のごっこ遊びを提案します。ベビー&キッズシッターのN.Fさんも空想のごっこ遊びの世界に溶け込んでいきます。さて、どうなるでしょうか?
「気持ちを切り替える」のは難しい
線路沿いで電車を見ることが好きなお子さま・・・いつまでもその場を離れようとしません。
「〇時〇分になったらお教室に行くよ。」とお約束します。
「まだ電車見たい。」と言ってなかなかスムーズにいかないこともありました。
たまたま近くにバス停があり、ミニバスが到着する時刻を目安にするとお子さまにはわかりやすいと思いました。時間も伝えつつ、「バスが来たからもうおしまいね。お教室に行こうね。」と話しました。お子さまはバスを見て歩き出し、バスにも興味を持つようになりました。
お子さまが気持ちを切り替えるということは、そう簡単ではありません。でも「嫌だ」という言葉を発することがなくなっていきました。(ベビー&キッズシッター N.F)
★お子さまは一つのことに夢中になると、なかなか気持ちを切り替えることが難しいですね。「もっと見ていたい」気持ちを大切にしながら、どうやって次の行動に移れるようにするのか? ベビー&キッズシッターの腕の見せ所です。
ベビー&キッズシッターのN.Fさんは、「ミニバスが来る時間が来たらおしまいね。」という約束をしました。どうやらAくんもバスに興味を持つようになったようです。(広報担当 Y.N)
エアー野球ごっこ
電車を見る合間に「野球しようよ!」と、お子さまに言われました。「野球?」と私が首をかしげるとお子さまはボールを投げるまねを始めました。
「エアー野球ごっこね!」と言って私はバッターに・・・。
「カッキーン」「ホームラン!」と私が喜ぶ姿を見るお子さまは後ろ向きになりボールを見送っていました。今度は高く打ち上げ大きなフライをお子さまが見事キャッチ! で、お子さまは喜び、楽しみました。
「Aくんが次バッターね。」と言って、交代しました。私は腕をぐるぐる回し誤ってボールを落とし「あ! ボールが後ろに飛んで行っちゃった。」と言いました。お子さまは想像しながら大笑い・・・。
たわいもない遊びの中に、笑いがたくさんつまっていました。(ベビー&キッズシッター N.F)
★「エアー野球ごっこ」楽しそうですね! Aくんが投げる空想のボールがベビー&キッズシッターのN.Fさんのバットに当たります。空想のボールはどこまでも高く上がっていきます。
空想の野球ごっこを楽しみながら、電車の見える線路沿いにいること、これがAくんの心から喜べることなのでしょうね。(広報担当 Y.N)
空想のカメラで撮る
2人の大好きな遊びは他にもあります。
いつまでも電車を見ていたいとき、「写真撮ろうよ!」と言ってお子さまはカメラを構えるまねをします。その時お子さまの右手の人差し指は上を向いていて、その指を曲げて「カシャン」と言ってシャッターを押します。形のないカメラからお子さまのにこやかな表情が丸見えです。
私もとびきりの笑顔でポーズを決めます。
ところが、「ハイポーズ」と言ってお子さまがカメラを向けるところは、なぜか私の耳や後頭部・・・。「え? 顔が写ってないよー。」
私のクレームにお子さまは大笑いでした。私のリアクションが面白いらしくずっとおふざけが続きます。
私がカメラを向ける先もお子さまの顔ではなく、足元、背中など・・・。「わっはっは!」お子さまは体をねじらせて笑います。
お子さまが知恵を働かせ、どうしたらその場にとどまることができるのか考えたのだと思います。私はお子さまに試されていることが嬉しく思えます。遊びを通してお子さまの成長が見えます。(ベビー&キッズシッター N.F)
★Aくんとベビー&キッズシッターのN.Fさんの想像の世界はまだまだありました。Aくんの構えた空想のカメラ。ベビー&キッズシッターのN.Fさんの耳や後頭部に向けられるところが面白い!
「電車の見える線路沿い」にとどまること、これこそAくんの目的です。空想のごっこ遊びにベビー&キッズシッターを何とかして引き込もうとする知恵。そして知恵を働かせることを「成長した」と喜んで楽しむベビー&キッズシッターのN.Fさん.
保育マインドに溢れた一対一の保育だからこそ作れる宝物のような時間だと思います。(広報担当 Y.N)
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