育休中、「ほんの数時間で良いから自分の自由な時間を持ちたい! パートナーと二人だけのゆっくりした時間を持ちたい!」
残り少ない育休の期間を数えながら私はこんなことを考えるようになりました。
頑なに母乳以外を受け入れないわが子
我が子は頑なに母乳以外を受け入れない赤ちゃんでした。誰かに預けたくても、限度はMAX3時間くらいだったので、例えば終日の外出などは無理。コロナ禍の中でもあり、ショッピングや、オペラ鑑賞、フルコースのディナー など、昔味わったことのある贅沢な時間を持つことは全部封印でした。
「かわいい宝物に恵まれたのだから、自分のやりたいことはできなくても幸せ。」
そう言い聞かせてはいたけれども、妊娠中からお酒も飲まず、食事制限をし、活動時間も3時間以内、なんだかすべて自分だけが我慢している気がして・・・と、そんな愚痴もシッターさんは聞いてくれ、こんな提案をしてくれました。
ベビー&キッズシッターさんから目からウロコの提案が
「なにも、シッティングは自宅でなくてもいいんですよ。例えばお母さんのお買い物に、赤ちゃんを連れて私が同行して、合間に授乳だけしていただければ、終日の外出だってできますし、ゆっくりお食事したい場合はレストランの近くで赤ちゃんをみていることだってできますよ。育休中、もうちょっと、お母さんの自由な時間をとってみたらいかがですか。」
目からウロコでした。ベビー&キッズシッターさんというのは、家で赤ちゃんをみて留守番をしているという図式がずっとあったのですが、同行してもらうというアイデアはありませんでした。授乳問題がクリアできるとなると、活動範囲も時間も広がる!と、色々考え出しました。
とはいうものの、ベビー&キッズシッターさんにベビーカーを押してついて来てもらってショッピング、授乳してまた引き続きショッピング・・・? って考えてみたら、育休中にそこまで買うものもないわ・・・と冷静に却下。
育休中のちょっとした贅沢な時間
でも、そういえば育休に入ってから夫と二人でゆっくりお食事をしていないな。3時間くらいかけてゆっくりフレンチでもしてみようか・・・ベビー&キッズシッターさんと赤ちゃんはどこにいてもらおう? レストランの近くでお散歩といっても、3時間もベビーカーでお外はさすがに疲れてしまう。
ということで、考えたのが、ホテルの部屋を予約し、そのホテル内のレストランでお食事をいただくこと。ホテルでシッターさんと待ち合わせをし、お部屋で授乳をしたら、赤ちゃんはフワフワのベッドでゴロンゴロンし、ご機嫌! 何かあればシャワーもあるし、お部屋の中なら安心・・・と。
授乳服からちょっとおしゃれ着に替え、夫とレストランで待ち合わせ。
育休に入って初めていただいたフルコースの美味しかったこと! 夫と会話がはずんだこと(子どもを「かわいいね、かわいいね」という話題ばかりでしたが)・・・心から贅沢な時間を楽しむことができました。
実は、食事中に窓の向こうに、ベビー&キッズシッターさんと赤ちゃんの姿が一瞬見え、「???」と思ったのですがベビー&キッズシッターさんがジェスチャーで「OK」の印をつくってくださったので、そのままおまかせしました。
後からうかがうと、「しばらくお部屋の中でご機嫌だったのですが、ちょっと飽きてしまったようなのでお散歩に行きました」とのこと。自宅でなくても、臨機応変に対応してくださったことに本当に感謝しながら、ホテルでディナーしちゃった! と夢のようでした。
世間では「子育て中なんだからガマン」と言われてしまうかもしれません。病気や仕事でもないのに子どもを預けることに、罪悪感がないわけではありません。
でも、ほんの数時間、母親が自由な時間を持つこと、パートナーと二人だけのゆっくりした時間を持つことって大切なことではないでしょうか。
そんな私の気持ちを理解してくださった産前産後サポートのベビー&キッズシッターさん。困ったときはもちろんですが、ちょっと贅沢をしたい時も、「そういう時間があってもいいんですよ」と優しく背中を押してくださったことに感謝なのでした。
それからは今回のように外出に同行してもらい臨機応変に動いていただくのか、自宅で家事育児中心にみてもらうのか、目的も伝えて、きちんとそれにあったベビー&キッズシッターさんを手配していただき、たくさん助けられながら育児休業期間は過ぎてゆきました。
(Y.S)
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