小学校に入学する新1年生は保育園や幼稚園で長い間一緒に遊んだお友達とお別れです。初めての小学校生活、楽しみだけどちょっと不安、という小学1年生に読んでほしい本をご紹介します。
友達って? 自分を大切にすることって? 友達とどうかかわったらよいの? などの疑問にさりげなく答えてくれることでしょう。
みんなともだち(ピーマン村の絵本たち)
文:中山ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社
卒園式。そして小学校入学。いつも一緒だったともだちとお別れです。ひょっとすると赤ちゃんの時から・・・?! 一緒に歌を歌ったこと、絵をかいたこと、お散歩したこと。たくさんの楽しかったことが思い出されます。
でも、いつまでも「みんなともだち」。
「みんなともだち ずっとずっと ともだち」
「がっこういっても ずっとともだち」
「おとなになっても ずっとともだち」
別々の小学校に入学しても、いつまでもともだちでいられるとよいですね。
わたしとなかよし
作:ナンシー・カールソン
訳:なかがわちひろ
出版社:瑞雲舎
わたしには すてきな ともだちがいるの
それはね……わ、た、し!
主人公はダイナミックな線で描かれたぶたの女の子。
この女の子は、自分のまんまるお腹もくるくるしっぽも小さな足も、みんな愛しています。
お絵描きしている時も、自転車をびゅんびゅんこいでいる時も、わたしはひとりぼっちじゃない。
わたしは、わたしと一緒にいるから。朝起きたら、鏡にむかってご挨拶。
「おはよう、きょうも かわいいね!」
わたしはいつも、すてきなわたしと一緒。
できるからいいんじゃなくて、わたしなのがいいんだよ。
という前向きのメッセージが続きます。
小学校に入学することに少し不安な子どもたちにも
わたしでいることの素晴らしさ、わたしと一緒にいることの幸せを伝えてくれる絵本です。
大きい1年生と小さな2年生
作:古田 足日
絵:中山 正美
出版社:偕成社
体は大きいけれど弱虫の小学1年生のまさやと、体は小さいけれどしっかり者でけんかも強い小学2年生のあきよ。
こんな二人の小学生が友達になって時間を共有するうち、しだいにお互いのことを理解するようになっていきます。子どもは子どもの中でたくましくなっていく。子ども同士の遊びの時間はかけがえのない大切なもの。
そんなことを感じさせる本です。
1970年の刊行以来、2020年の今年で50年も読み継がれているお話です。ぜひ子どもたちが小学1、2年生のうちに出会わせてあげたい作品ですが、小学1、2年生がひとりで読むにはボリュームがあります。
はじめは、読み聞かせてあげるとよいかもしれません。
待ち遠しく、楽しみな小学校。でも、お子様はもちろん、ご家族にとっても大きな変化に戸惑う事がたくさんあるでしょう。そんな時はぜひ、コンビスマイルの学童サポートをご利用ください。お子様といっしょに1年生の壁を笑顔で乗り越えていきたいですね。(Y.N) |