言葉かけが、子どもの持っている力を引き出し、成長を促すことにつながる魔法の力を持っているって本当?
子どもは魔法の言葉かけを繰り返し受けていくことができれば、「教え込まれる」のと違った、素晴らしい力を習得することができるのです。
現役ベビー&キッズシッターによる魔法の言葉かけが、2歳男児に「考える力」「工夫する力」を育み、そして何よりも「自分でできた」という感動的な達成感を味合わせることができた実話です。
どうしたら前に進むかな? 何か良い方法はないかな?
2歳男児がネジ巻き式玩具(ミッキーマウスのフィギュア)で遊ぼうとしていました。
「見て見て」とベビー&キッズシッターに声をかけ、ネジを一生懸命まわす2歳男児。
回し終えるとフィギュアは少し前進し始めましたが、ここで問題発生! フィギュアが安定しなくて前進しながら何度も倒れてしまうのです。
そこで私は2歳男児にこんな言葉かけをしてみました。
「どうしたら前に進むかな? 何か良い方法はないかな?」
2歳男児はしばらく考えていました。そして次の行動をしたのです。
フィギュアが動き始めた瞬間、フィギュアの体を両手で支え、歩くたびに手で支えて調整してバランスを取ろうと工夫します。
何度も繰り返しました。
とうとう倒れなくなったとき
「立った! 立ったよ!」と興奮した声でベビー&キッズシッターに見せる2歳男児。
自分で考え実際に工夫して行うことでどうすれば安定するのかが分かった2歳男児。
子どもの発想に驚かされました。
フィギュアがスムーズに動いた瞬間の2歳男児のハッとした表情が可愛く印象に残りました。(H.A)
魔法の声かけになったわけ
子どもが困っているときあなたならどんな対応をしますか?
困っている子どもに「こうするとよいよ。」と声かけをして教え込んだりすることはありませんか?
子どもは教え込まれた通り試してみて、うまくいったことを喜ぶでしょう。
でも、「教え込まれた通りに行う」という中で子どもは考えたり工夫したりすることは学べません。
この現役ベビー&キッズシッターは
「どうしたら前に進むかな? 何か良い方法はないかな?」
という声かけをしています。
声かけをされた時から、2歳男児は自分で考え始めました。
自分で考えて、実際に試してみて
何度も失敗しながらも工夫してみました。
そして、「ついにうまくいった!」ときのハッとした表情!!
2歳男児にとって、どんなに感動の瞬間だったことでしょう。
魔法の言葉かけによって2歳男児に「考える力」「工夫する力」を育み、
そして何よりも2歳男児は「自分でできた」という感動的な成功体験をすることができたのです。
子どもがこんな魔法の言葉かけを繰り返し受けていくことができれば
「教え込まれる」のと違った、素晴らしい力を習得することができるのです。
(Y.N)
(写真と本文は関係ありません。)