花のつぼみが膨らんで、春はもうすぐ。待ち遠しい“春”をテーマにした美しい絵本をご紹介します。
コロナ禍の中書店を訪れる機会も少なくなり、絵本をたくさん並べている書店が減ってきているような気もします。
そんな時、おうちでできるネットでのお買い物をしてみたらいかがでしょうか?
ちょうちょう ひらひら
文:まど・みちお
絵:西牧 茅子
出版社:こぐま社
読んであげるなら 0歳から
ページをめくるたびに「ぞうさん」や「ふしぎなポケット」などの童謡でお馴染みの、まど・みちおさんの心地よいリズミカルな言葉が響きます。
春の風に乗ってやってきたちょうちょう。うさぎちゃんにとまると「うふふ」、ぞうさんにとまったら「あはは」、みんな笑顔で過ごす春の暖かい日。
小さなお子様を膝にのせて、春めいてきた日差しを浴びながらこの本を読んでいるとぽかぽかととても幸せであたたかな気持ちになってきます。(Y.N)
はるが きた
作:ジーン・ジオン
絵:マーガレット・ブロイ・グレイアム
訳:こみや ゆう
出版社:主婦の友社
読んであげるなら 2歳から
コロナ禍の中で春を待つ、そんな気持ちにぴったりの本かもしれません。すぐそこなのになかなか訪れない春。まちは灰色。人々の気持ちも灰色になってしまいます。
そんな時に「ねえ! どうして春を待っていなきゃいけないの? ぼくたちでまちを春にしようよ!」という男の子の素晴らしいアイディアが。
まちに春は来たのでしょうか?
「どろんこハリー」の著者コンビによる絵本です。(Y.N)
つくし
作:甲斐 信枝
出版社:福音館
読んであげるなら 4歳から
自分で読むなら 小学校低学年から
春の訪れを告げてくれるのは、まだ枯草の多い中にぴょこんと頭を出したつくしです。この本を読むと、つくしを探すことが上手になるかもしれません。
つくしの1年、つくしが食べられること、など子どもの科学的な目を育むためにもお勧めの本です。
つくしが水彩画で本当にきれいに描かれています。(Y.N)
野の花えほん 春と夏の花
作:前田 まゆみ
出版社:あすなろ書房
読んであげるなら:5歳以上
自分で読むなら:小学校低学年以上
美しい図鑑のような絵本です。
「この花 見たことがある!」「この花で遊んでみたいなあ!」
お子さまと一緒に読みながら会話がはずみます。
「すみれのサラダづくり」「へびイチゴのリースづくり」素敵ですね。
野の花を見つけにお散歩に行きたいというわくわくした気持ちがわき上がります。
お散歩に行くときにこの本もいっしょに持っていったらどんなに楽しいことでしょう!(Y.N)