コロナ禍の中での冬。絵本の読み聞かせを楽しみながら乗り切っていきましょう。コンビスマイルのベビー&キッズシッターおすすめの「冬の絵本」をご紹介します。読み手の温かい肉声がお子さまの心に響いて、ぬくもりを伝えることでしょう。
おにはそと
作・絵:せなけいこ
出版社:金の星社
2歳から
豆まきで鬼たちは逃げだしますが、残されたかわいいちび鬼は人間の子どもたちと仲良く遊びます。鬼の親分がちび鬼を連れ戻しに、よろいを着て来ますが、豆まきに降参。親分はちび鬼のお父さんでした。心が和む絵本です。
怖くない鬼の絵本。ちょっとこわがりのお子さまも喜んでくれることでしょう。豆まきをする前に読みたい絵本です。
だるまちゃんとうさぎちゃん
作・絵:加古里子
出版社:福音館書店
読んであげるなら 2歳から
自分で読むなら 小学校低学年から
加古里子の「だるまちゃん」シリーズの1冊。
雪の日、だるまちゃんが雪だるまの目にしようとしたリンゴがうさぎちゃんたちのところまで雪の坂を転げ落ちていきました。
だるまちゃんはうさぎちゃんたちといっしょに雪だるまや雪うさぎを作ったりして遊びます。
ナプキンをうさぎの形にする折り方や、リンゴをだるまやウサギの形にする切りなど、だるまちゃんとうさぎちゃんをテーマにした遊びがいっぱいつまった楽しい絵本です。
もこ もこもこ
作:谷川俊太郎
絵:元永定正
出版社:文研出版
0歳から
しーん もこ もこもこ
ページをめくるごとに次々に起こる形と音の驚きの展開。
にょき ぽろり ぱちん!
不思議な、でもとてもひかれていく形と音
赤ちゃんも引きこまれるように見つめて、とても喜びます。声を出して笑うことも。
そんな赤ちゃんを見て何度も何度も読みたくなります。
冬の本、というわけではないのですが、赤ちゃんの五感に響くすばらしい絵本です。
てぶくろ
ウクライナ民話
絵:エウゲーニ・M・ラチョフ
訳:内田莉莎子
出版社:福音館書店
読んであげるなら 2歳から
自分で読むなら 小学校低学年から
おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネがつぎつぎやってきて、「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。
手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員!
さあ、いったいどうなるのでしょうか?
美しい絵と、小さいお子様にも分かりやすいストーリーの絵本です。
雪わたり
作:宮沢賢治
絵:堀内誠一
出版社:福音館書店
読んであげるなら 4歳から
自分で読むなら 小学校中学年から
雪が凍って大理石よりも固くなりました。四郎とかん子は小さな雪沓(つまご)をはいて原野に出ました。
「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」
二人が森の近くまで来ると、キシリキシリと雪を踏んで森から白い子狐が出てきました。
これから11歳の子どもまでしか行けない狐の幻燈会に行くのです。
「かたゆき かんこ しめゆき しんこ」
「キックキックキック トントントン」
声に出して読むとリズミカルでとても美しい響きのオノマトペが続きます。
子狐と子どもの心の交流は心を温かくしてくれます。
小学校の教科書にも出ている名作絵本です。