そして、会社が生まれた 「ベビーシッターが育む21世紀」中舘慈子著より

12-19-2022
事務所の形を整える

あった! 新宿駅より徒歩7分。広さも価格もまずまず手頃な物件を見つけたのです。早速部屋をみせてもらうことにしました。が、思ったより狭い部屋に少しガッカリ。それでも窓から外を覗いてみると、そこには明治神宮や渋谷の街並みが眼下いっぱいに広がっていました。その光景は、明るい気分にさせてくれました。希望が開けていくような気持になりました。
「ここに決めよう!」

(プレシャス 2006年6月号より)

備え付けの机以外何もない、ガランとした事務所にワープロを運び込み、机の上に置きました。
ワープロの入っていた段ボールを机の前に置いて座り、早速電源を入れてみます。このワープロをどうにか使いこなすのに三日かかりました。
次に準備したのが電話。回線を三つ引き、三台の電話機とファックスをリース契約で設置しました。小さな事務所には立派すぎるコピー機も置きました。
スチール製の机を二個と椅子を三脚。私もいつまでも段ボールに座っているわけにはいかないし、ましてや一日中座ることを考えて少し質の良い椅子を選びました。面接用の机をひとつと折り畳みの椅子を四つ。これらすべて合わせて、わずか20万6千円。もちろん、すべて新品です。ガランとしていた部屋は、アッという間に事務所らしくなったのです。
梅の花の咲くちょっと前、事務所の形は何とか整いました。

そして、会社が生まれた

子どもの名前を出産前から決めている人もいれば、出産後に考える人もいるでしょう。社名も同じです。登記直前まで悩みに悩みました。
社名を聞いて何の会社であるかわかるものでなければいけない。社名に会社のビジョンが現れているものにしたい。音の響きが良いものにしたい。何日も何日もいろいろな本や情報に目を通して悩んだ結果、ある名前がひらめきました。どこにもない新しい発想の社名。

一流新聞に求人広告を出すには、会社が設立されており、審査を経なければなりません。桜の花の咲く四月にどうしても開業したかった私としては、二月の会社設立を目指して動き始めました。慌ただしいスピード設立です。

こうして私の起業家としてのサイは投げられたのです。
今から29年前 1993年12月 のことです。

「ベビーシッターが育む21世紀」 著者中舘慈子 出版社 悠飛社 より

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