俵万智さんから「子どもの成長、はやいです・・・」という今年の年賀状が届きました。息子さんは東京で学生生活を楽しんでいらっしゃるようです。
「ああ、子どもは、いいなあ。毎日勉強できて。お父さんも、もう一回学校に行きたいよ」
これは、俵万智さんのお父さまのつぶやきだったそうです。
今回は勉強や学校にちなんだエッセイです。(広報担当:Yasuko)
「く」はワニのお口のかかたち 「へ」はヘンなお山のかたち 「し」はしっぽだね
子どもは、いいなあ。毎日勉強できて。
勉強や学校のことを思うとき、今でも鮮やかに耳に蘇るのは、父のつぶやきだ。
「ああ、子どもは、いいなあ。毎日勉強できて。お父さんも、もう一回学校に行きたいよ」
ふざけた口調ではなく、ものすごく真剣に、父がそう言うのを何度も聞いた。心の叫び、というと大げさだが、とにかく本当に自分はうらやましがられている、と子ども心にも思ったものだ。
父は家が貧しくて、上の学校へはやれないと言われながら、親を説き伏せて大学院にまで行った。会社勤めをしながら博士論文を書いているのが、私の最初の記憶にある父の姿だ。
子どもというものは、大人が楽しそうにしているものに興味を持つ。おいしそうに食べていれば、それを食べてみたいと思うし、熱心に読んでいれば、それを読んでみたいと思う。
私が勉強好きになったのは、間違いなくこの父のおかげだろう。実際、今まで知らなかったことを知るのは楽しいし、できなかったことができるようになるのは嬉しい。
「テストで百点とるのもいいが、百点じゃなかったら、ラッキーと思え」というのも父の言葉だ。「自分が覚えていなかったこと、自分がまだわからないところを、そのテストが教えてくれたんだから。」
逆に百点だからといって、油断はならない。「自分のできないところが問題に出なかっただけかもしれない。」それはある意味、不運なことなのである。
なるべく楽しい感じで、遊びの延長のように教えられたら
そろそろ文字を覚え始めた息子だが、なるべく楽しい感じで、遊びの延長のように教えられたら、と思う。
最近よくやるのは「言いにくいことは、お手紙で」ごっこ。がんばって「あまいもの、もいっこください」などと書いてくれば、もう大目に見て、おやつを出してしまう。
そして、息子が学校に行くようになったら、私も必ず言おう。
「いいなあ、子どもは毎日、勉強できて!」と。
★俵万智さん、大学生の息子さんに「いいなあ、子どもは毎日、勉強できて!」とつぶやいていらっしゃるのでしょうか?
(広報担当:Yasuko)
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