「こいのぼり」の季節になりました。今回はご家庭で楽しめる「こいのぼり」にちなんだ絵本をご紹介します。男の子も女の子も楽しめるちょっとユニークな絵本です。昔からあった日本の行事をいろいろな形で楽しんでみたらいかがでしょうか?
かえうたかえうた こいのぼり ~とらのこさんきょうだい~
作:石井聖岳
出版社:講談社
「やねよ〜り〜 た〜か〜い こいの〜ぼ〜り〜♪」
とらのお父さんが歌いながら、家の前にこいのぼりを出しています。
すると3きょうだいの子どもたちが、家から出てきて大はしゃぎ。
お父さんがほめ上手なものだから、子どもたちの替え歌はどんどん続きます。
「へびより長いこいのぼり」「何でも食べるこいのぼり」それからそれから……。
次々できる愉快な替え歌を一緒に歌うのも楽しいですし、お子さまと一緒にオリジナルの替え歌を作ってみても楽しそう!
ふだんは絵本をあまりじっと聞かないような、ふざけるのが大好きなお子さんこそ、盛り上がるかもしれません。
子どもたちは替え歌が大好き。
歌って笑って! 季節と行事の楽しいよみきかせ絵本です。
こいのぼりパーティーぐんぐんすくすく ~おいしい行事のえほん~
文:すとうあさえ
絵:山田花菜
出版社:ほるぷ出版
本屋のままこさんはお料理が大好き。きょうはこどもの日なので、「かしわもち」「こいのぼりフルーツパイ」「こいのぼりちまき」など、元気になれるごちそうを、子どもたちと一緒につくります。
親子で簡単に作れるお料理の絵本です。
ママやパパがお料理を作って「こいのぼりパーティー」を開いてみようかな? という気持ちになるかもしれません。
2021年3月発行の本です。
そらまで とんでけ ~くりのきえんのおともだち~
作:寺村輝夫
絵:いもとようこ
出版社:あかね書房
くりのきえんの先生が「みんなでこいのぼりを作りましょう!」と呼びかけました。
でも、みねこはこいのぼりを作ろうとしません。
「こいのぼりは、おとこのこのおまつりだもん。」
ほかの女の子たちはそんなことを気にすることなくこいのぼりを作り始めます。
みねこのように思う子。そうは思わない子。色々なお子さまがいるでしょう。
一人一人の個性が違い、それを尊重したり共有したりすることの大切さも学べます。
思い思いのこいのぼりを自由に作ってこどもの日を楽しむおはなし。
優しいタッチで描かれた動物たちの表情が豊かで、ふんわりと温かみのある印象の絵本。
いろんなこいのぼりがあっていいんだよね、と温かい気持ちになれそうな絵本です。
(Y.N)