「防災の日」が、なぜ9月1日に定められたのか知っていますか?
今から約100年前の1923年(大正12年)9月1日11時58分に、神奈川県を震源地とする関東大震災が起き、マグニチュード7.9の大地震は首都圏一円に未曽有の大被害をもたらしました。
東京を中心とした死者・行方不明者は10万5千人であり、そのうち9割が焼死であったそうです。ちょうどお昼時で食事の支度のために火を使っていたこと、風速10メートルの強い風が吹いていたこと、家具などを背負って逃げ惑う人の荷物に次々に火が燃えうつったこと。こうして両国の被服廠跡地に逃げた約3万8,000人もの命が炎に包まれて奪われたのです。
関東大震災の記憶を教訓として継承していくために、この日が「防災の日」と定められ、近代日本における災害対策の出発点となりました。
2024年の幕開け、1月1日に能登大震災が起こり、8月8日には宮崎県で発生した最大震度6弱の地震に伴い、気象庁は南海トラフ地震を想定した情報発信を行いました。
大震災は、決して遠い記憶ではなく、身近に起こりうるものであり、私たちは日ごろから備えを行う必要があります。
非常持ち出し袋の中身について考える
今回は、お子様のいる家庭の非常持ち出し袋の中身について考えてみました。
非常持ち出し袋は、もし関東大震災級の大地震などに襲われたときに、避難のため自宅を離れて救援物資がなくても過ごせるように準備するものです。
非常持ち出しの袋の中に入れておきたい物
避難所に避難した後も、ライフラインやインフラの復旧まで時間を要することが考えられるため、目安として3日分の日用品を備えておく必要があります。
例えば、父母、子ども2人の場合、1人当たり1日ペットボトル3ℓが必要だとすれば、4人分 3日分 のペットボトルは36ℓ分(2ℓ入り12本)必要になります。かなり重くなりそうですね。
一例として、用意したいものを考えてみました。
1 食料品(3日分)
飲料水 1人1日3ℓ
食料品というと「乾パン」と言われていますが、食べたことのある方は少ないと思います。普段食べなれたものを防災用の保存食としてセットにしたものが色々あるので、調べてみましょう。
缶詰(缶切りのいらないもの) 野菜の保存食セット・乾燥野菜・おかずセット・レトルトカレー・携帯おにぎりなど工夫された防災用保存食があります。
お子様連れの場合、ミルク 離乳食を忘れずに。
クッキー・チョコレートなど、お子様の喜びそうな防災用詰め合わせのお菓子セットがあります。
2 避難用具
懐中電灯と電池。電池のいらない手回し式のLEDライトも便利です。
ラジオと電池。電池のいらない手回し式のものもあります。(スマホの充電にも使える)
スマホの充電器。(日ごろから充電しておきましょう)
ひっぱると鳴るブザー 笛 など
3 生活用品
携帯トイレ(3日分) トイレットペーパー ウエットティッシュ タオル(大・小) 歯磨きシート おはし スプーン 紙皿 ポリ袋(大・小) アルミシート ラップ
軍手 マスク 救急セット・絆創膏など 常備薬 生理用品 など
お子様連れの場合 紙おむつ おしりふき 熱冷却シート 使い捨てカイロ 抱っこひも など
4 衣料
レインコート 靴下 下着 など
5 貴重品
通帳 マイナンバーカード 健康保険証 運転免許証 母子手帳 等のコピー
PAYPAYやカードが使えない場合に備えて現金も用意しておきましょう。
非常持ち出し袋と中身がセットになっているものも市販されていますので、参考にしながら、自分の家族に必要なものをそろえましょう。
お子様連れの場合のヒント
赤ちゃん連れの場合
・防災リュックの中の紙おむつは成長に合わせてサイズを変えるのを忘れずに。
・ミルクの赤ちゃんは紙パック用乳首をつけてそのまま飲める紙パックミルクや、スティック粉ミルクなどを用意しておくと安心です。但し賞味期限に注意してください。
・万が一の時はベビーカー移動は危険、とっさのときにかばえる抱っこひもを用意しましょう。
・小さいポリ袋、タオルは多めに。何かと利用価値が高く、簡易おむつも作れます。
幼児連れの場合
・落書き帳とペンは、お絵描きにも伝言メモにも便利な万能グッズです。
・ラップと紙皿は、おもちゃにもなり、食べかけを包んだり、お皿をラップで包めば洗わずに再利用が可能です。
・避難所ではなかなか手に入らない子ども用歯ブラシは必須。
・長めのひもがあるとタオルをかけて目隠しカーテンにしたり、あやとりにしたり色々と便利に使えます。
避難生活は、お子様にとっても不安なものになることでしょう。
少しでも落ち着いて過ごせるようにお子様の大好きなキャラクターのついたグッズ、お気に入りの小さなおもちゃやぬいぐるみ、などを非常持ち出し袋の中に入れておく、などの工夫をしてみたらいかがでしょうか。
いつ訪れるか分からない大震災。
「防災の日」に非常持ち出し袋を整えること。それが、特にお子様のいるご家庭の心の備えにつながると思います。
(広報担当 Y,N)
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